パンデミック後の新世界を作るために (foussin’s blog)

(『見捨てられた世代』からの提言)

ウィルスについて考えてみる(息抜き)・・・

 当ブログのメインテーマは「民主主義」だが、これは執筆に相当のパワーが要る。全体主義が蔓延する今の状況では尚更だ。そこで今回は、ちょっと息抜きをしたい。

ウィルスは生物ではない・・・生物の特徴は次のとおり。

[生物の特徴]
1. 細胞から出来ている。
2. DNA を持っている。
3. エネルギ-を利用する。
4. 自分と同じ構造を持つ個体を作る。
5. 体内や細胞内の状態を一定に保つ。

じゃあ、ウィルスって何?

  以降は、自分の個人的な予想にすぎない。ウィルスの正体は、現時点では解明されていないので、念のため…。

1. ウィルスは細胞から出来ている?
 No. ウィルスは細胞から出来ていない。なので「生物」とは言えない。生命体と呼ぶのも違和感がある。

2. ウィルスは DNA (またはRNA) を持っている?
 Yes. ウィルスは細胞核のような殻の中に DNA(またはRNA) が入っているだけの構造をしている。これは生命体と呼ぶよりも「生物の残骸(レセプター付きの細胞核)」、そういう物質と捉えるのが適切だと、自分は思っている。自分の個人的な感触では、生命の起源を考えた時、先に生物が誕生し、生物の残骸の中から偶然ウィルスが誕生したのではないかと思っている。

3. ウィルスはエネルギ-を利用する?
 No. ウィルスはエネルギ-を利用して自主的に活動する訳ではない。ただ、化学反応はエネルギーのやり取りで成立するし、量子論・相対論の立場で見れば「全ての物質は、それ自体がエネルギーである」…それはウィルスも例外ではない。

4. ウィルスは自分と同じ構造を持つ個体を作る?
 No. 作るのではなく「作らせる」。なんらかの化学反応によって生物の細胞内に潜り込む。細胞の視点で見ると、ウィルスは細胞核のように見えるので細胞分裂を試みるが、ウィルス内部の DNA は細胞の DNA とは違うので細胞分裂は失敗し、ウィルスだけが増殖に成功する。仮に細胞分裂が成功したとしたら、それは異常な細胞=癌細胞と呼ばれる筈だ。

5. ウィルスは体内や細胞内の状態を一定に保つ?
 No. ウィルスにそんな機能はない。ウィルス自身は外部環境の影響をモロに受ける。細胞内の体温が36度なら、ウィルスも36度になる。地面に転がっているウィルスは、周りの石ころと何ら変わらない、ただの物質(タンパク質)と思われるが、生命体の基となる特性を備えた変な化合物…そう捉える以外に表現しようのない物。今の時点ではそのように解釈するしかなさそうだ。


 「石鹸で手洗い」とか「アルコール消毒」でウィルスは死滅する…よく、こういう表現をするが、正確には死滅というよりも「無効化」が正しい。手洗いや消毒によって、ウィルス外側のレセプターが剥がれ落ちるために、細胞内に侵入することが出来なくなるので、結果的に感染予防できるという話。
 「死滅」という表現は、ウィルスを生物として比喩したものだ。これは分かりやすい喩えではあるが、安易な誤解を生む可能性もある。ウィルスは生物ではない。これは、ウィルスが「細菌のように撲滅(絶滅)させる」ことは出来ない事を意味する。それを忘れてはいけない。
 細菌とウィルスでは、根本的な性質が違う。よって、その対処法も異なる。ワクチンや治療薬の性質も全く異なっている。これも覚えておく必要がある。

 石ころをトンカチで叩くと、細かく砕く事ができる。そのカケラを叩けば、さらに細かく砕けて、いずれは砂になる。その砂を叩けば粉末状になる。
 だが、いずれは人間の手では「それ以上は小さく出来ない限界の大きさ」になる。小さすぎる粒子は逆に頑丈になって、簡単には(物理的な力では)壊せなくなるのだ。そのあとは化学反応の世界となる。
 化石の年代測定に花粉が使われるのが良い例だ。花粉は数万年もの時間経過を経ても壊れずに残るので、年代測定の指標として使われる。花粉は光学顕微鏡でも見えるが、ウィルスは電子顕微鏡を使わないと見えない。

 生物の細胞核とかウィルスというのは、そういうスケールの微粒子である。イクラのように、指で簡単にプチっと潰せる物とは異なる訳。
 つまり、地球上は生物の残骸である「細胞核の粒子」が充満した世界…そう捉える事もできる。ウィルスの原材料は、地球上の至る所に転がっていて、その数パーセントが、偶然ウィルスとして脅威になっているだけなのかもしれない。。。