パンデミック後の新世界を作るために (foussin’s blog)

(『見捨てられた世代』からの提言)

まだ『不備ループ』が続いているらしい…


2022/01/15 13:10 sat:pv 822【記事総数:97(当記事含む)】

 前回の投稿から1か月ぐらいが経ってしまった。これは『電気分解』や『風力発電』について調べていたのと同時に、読者に過去ログに目を通してもらいたくて、読み切るに要す時間が必要と思ったからでもある。

 それにオミクロン株感染拡大もあって外出を控えていた事情もある。また、自分はネカフェからブログをアップしてるので、利用料金も節約したかった。だから投稿のペースを落とした。

間違え続ける資本主義の強欲…

 当ブログは昨年の三月に開設して10か月が経過した。で、パンデミック発生から今日に至るまで、資本主義がしてきたのは、当ブログで自分が主張してきた『真逆』の事ばかりだった。

 現在の米国、英国、EU圏の状況をひと言で表現するなら『インフレ・スパイラル』に尽きる。もちろん『悪いインフレ』だ。

 財政出動の本来の意図は『生活困窮者を救済するためのお金ジャブジャブ』だった筈。それなら、供給不足に備えた『在庫蓄積』に専念し、パンデミック収束まで不要不急の外出を避ける要請をすると同時に『不要不急の消費』も控えるアナウンスも出し続ける必要があった。

 ところが実際は、ヘッジファンド外資の煽りを真に受けて『消費拡大』に走ってしまった。その結果が供給不足由来の世界的インフレだ。『全人類・総バカ状態』になってしまっている。
 日本は10年前の『東日本大震災』で物流がパンクする事態を経験している。それを海外にもちゃんと教えるべきだった。が、欧米に追従する路線に流されたため、予想できた筈の結末を回避できなかった。
 同時に、経済の停滞が続く日本を過小評価し、日本人の言う事に耳を傾けない欧・米・中も、自らの傲慢、及び忍耐力の無さを反省してもらいたい。

 パンデミックのさ中に多国間競争を気にして経済成長を続けようとする…それは敵対的行為であり、パンデミックという非常事態を『協力して乗り越える』機会を逃してしまった。政治家や権力者が、ここまでバカだとは思わなかった。

欧米主導のコミットメントでは、永遠にパンデミックは収束しない…

 パンデミックとは『全人類、総エンガチョ状態』を意味する。欧米ではマスクをしていると感染者だと思われて相手を怖がらせてしまう…だから「マスクをしない事が相手への思いやりなのだ」とか言う論理を聞かされた。

 しかし、ウィルスは目に見えない。ウィルスに感染しているかどうかは本人にだって分からない事だ。その中で、自分の思い込みだけで「自分は感染者ではないので大丈夫」とか言ってノーマスクで出歩く欧米人は『バカ』としか言いようがない。ホント馬鹿でしょ。それが全世界をパンデミックに巻き込んでいる。

不備ループの裏側の思惑を探る…

 先週土曜日(1/8)、TBSの報道特集で、未だに『不備ループ』が続いている事を知った。これは『財務省のケチ』だけの問題ではなさそうだと思った。

 例えば『家賃支援金』は非常にスピーディーに決済されたと記憶している。要するに、これは中小企業の救済ではなく、実際は不動産業界の救済だった。政治家や政治家ファミリーの多くが不動産を所有している事を考えれば、非常事態にかこつけた『既得権益の補填疑い』もあり得る。

 しかも不動産業界は自民党支持者が多い。『ニューノーマル』が叫ばれるようになって、中小企業にテナントを貸している不動産屋にとって、店舗面積いっぱいに客を詰め込んで利益を出していた飲食店等は『今となっては旨味の無い店子』と認定し、追い出そうと企んだ…それを政治家のセンセイに陳情した結果が『不備ループ』ではないだろうか。

 TBSの報道部は、例の『Dappi事件』以降、明らかに反自民色を打ち出してきた。元TBSキャスターが誹謗中傷されたんだから当然だ。Dappi の件は『ポピュリズムプロパガンダ戦略』が波間に表れた氷山の一角だと自分は考えている。自分としては、上記の線での取材続行を希望する。絶対何か出てくると思うので。

『熱海の盛土崩壊』の裏に自民党支持団体がいる事を忘れてはならない

 熱海の件では『産廃処理業者』だけが悪者扱いされているが、その大元は建設残土であり、それを出しているのはゼネコン・建築・土木業界であり、ハッキリ言えば『自民党支持団体』である。他人事のような顔をしている自民党にも怒りの矛先を向けるべきだと思う。

 問題は、見積もりを出す時に『下請け業者の意向が反映されているのか』…このことである。外注時に、既に予算が決まってるんじゃないの? だから不法投棄が後を絶たない…だろ?
 実は自分は、ゴミ屋に建設ゴミをタダで引き取らせた挙句に、それを自慢気に話す大工を実際に見た事がある。で、それを止める事ができなかった自分を今でも恥じている。おそらく、これも氷山の一角で…その集大成が『熱海』なんだよ、きっと。

 まあ、全てが悪徳業者ではないと思うので、良心を持っている当事者は、そのゴミが『どこへ行くのか』を常に気にしてほしい。そして、日当2~3万の高給を当然と思ってはいけない。『弱者にコストを押し付けた結果の高給』である自覚を持ち、常に謙虚さを失わないでほしい。
 これに関連する話題を、いずれ別トピックで書く予定。現在の産業構造に欠落している事を科学的に総合知で説明する。今は執筆内容を推敲中で、投稿日時は未定とする…


 他にも、自分は派遣労働者時代、色んな現場を見てきた。特にズル賢い人間には『仕事を私物化』しようとする共通点があり、それが組織全体を腐敗させる第一歩となっていた。
 例えば、チンタラ働いてるだけのクセに「俺の仕事に勝手な事するな!」とか言い出す人間が出始めたら、その会社(や政府機関)は黄色信号だと思った方がいい。彼は残業代稼ぎのためにわざとサボタージュしていた。しかもそれが、60過ぎのいい年した大人だったりするので、余計に幻滅する訳。

 本来、仕事は会社の物であり、一個人の所有物ではない。『俺の仕事』などと言い出す人間が表れる時点で、その会社は相当ヤバイ状況になっている。


 結局、自民党にせよ、その支持団体にせよ、殿様商売に慣れ過ぎて『腐敗』が進行しているように見える。野党が頼りないのは事実かもしれないが、かつての民主党政権は、安倍元首相が言うほどの『悪夢』では無かったと自分は思っている(あれは特定業界による一方的なプロパガンダに過ぎない)。

 少なくとも民主党政権には、現政権みたいな腐敗臭はなかった。誠実さが感じられない政府対応を見て、一部の困窮者がヤケクソ気味の犯罪に走った…と自分は見ている。

 不公平な格差拡大は治安の悪化を誘発する。最近頻発する凶悪犯罪を、自分は『一人コザ暴動』状態だと捉えている。不公平感の是正に取り組むのも、民主国家政府の立派な仕事だと思うが、自公連立政権はそれを全くやっていない。
 彼らの言う『効果的で限定的』な支援策という文言こそ、不公平を正当化する言い訳になっている。国民はこの詭弁に気付く必要がある。

 それどころか、財政健全化計画を続行するとまで言い放った。岸田政権は『新しい資本主義』とは言ったが、彼の口から『民主主義』という単語を聞いた事は一度もない(たぶん)。自分はこれを警戒すべき点だと考えている。

 世界中の政府が、民主主義者が主張する真逆の事ばかりしている。これは政府機関が『権力者クラブ』『独裁者クラブ』『武器商人クラブ』『資本家クラブ』の中だけでうまい汁を吸い、各国国民を私物化し始めたと解釈するしか捉えようがない。民主主義にとっては最悪の状況だ。